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射出成形機の選定ポイントと関東製作所グループ保有の『1,800t~180tクラス成形機』実機のご紹介

1,800ton~180ton成形機のイメージ写真

今回は、射出成形における成形機サイズの選定方法について解説します。

射出成形では製品サイズ・重量に合わせて適切な成形機サイズを選定する必要があります。メーカーごとに保有している成形機サイズが異なり、多くの成形メーカーでは小物や大物どちらかに特化して成形機を持っております。

当社、関東製作所グループで保有している180t~1,800tクラスの成形機を例に、対応サイズ・重量を参考にご紹介して参ります。

成形メーカー・金型メーカーを選定するポイント

冒頭でも説明した通り、製品サイズ・重量によって、おおよその成形機サイズが分かります。

成形機サイズはton数で表記されております。
例えば「EC850SX-78A」という成形機は、850tまで対応が可能です。これは、成形メーカーの保有設備を見れば分かります。

このton数は何の力を表しているかというと、『金型を締める力』を表しています。
射出成形では、溶かした材料を型に圧力をかけながら流し込みます。一般的に指先ぐらいの面積に対して、乗用車1台分ぐらいの圧力がかかると言われております。

また、成形機サイズがわかれば、金型の製作のメーカーを選定できます。成形機サイズによってダイバーサイズが異なる為、その大きさのモールドを加工できる設備を持つメーカーを選定する事ができます。

 

>射出成形ラボサイトで、関東製作所保有の1,800ton射出成形機の詳しい機能を知る。
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以下より、弊社関東グループが保有する、射出成形機のラインナップをご紹介いたします。
特に1,800tサイズの大型機の保有を強みとしており、また180tクラスに至るまで、様々なサイズの製品に対応できる環境が揃っております。

ぜひ、現在企画中の製品プロジェクトなどの参考に、ご覧いただければ幸いです。

 

1,800tサイズの成形機

機種:EC1800SXⅢ-155A、メーカー:芝浦機械、電動機

EC1800SXⅢ-155A

成形品サイズ 720×720㎜、400×1,300㎜(PPコールドランナー)
850×850㎜、400×1,800㎜(PPホットランナー)
製品重量 ~4,650g(量産の場合)、~6,200g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC、PA6+G30%など
ダイバーサイズ 1,850×1,660㎜
最大型厚 1,700㎜
射出容量 7,750g
取出し機 3軸サーボ スクリュー耐摩耗仕様
保有工場 株式会社関東製作所 福岡工場(2021年11月稼働予定)

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、A1サイズ程度まで対応可能です。
但し、A1サイズ程のトレーを作る場合は、ホットランナー仕様となります。

 

【関連記事】
> 九州地区にて射出・ブロー成形のパイオニアを目指す! 関東製作所グループ 福岡工場設立

 

1,300tサイズの成形機

機種:1300MMⅢ、メーカー:三菱重工、油圧機

1300MMⅢの写真

成形品サイズ 620×620㎜・400×950㎜(PP/コールドランナー)
720×720㎜・400×1,300㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~2,700g(量産の場合)・3,600g(トライアルの場合)
材料 汎用PP、ABS、PC+ABS、PC(量産対応可能)
ダイバーサイズ 1,320×1,280㎜
最大型厚 1,000㎜
射出容量 4,540g
取出し機 なし
保有工場 株式会社関東製作所 岐阜工場

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、B2サイズ程度まで対応可能です。
但し、B2サイズ程のトレーを作る場合は、ホットランナー仕様となります。

 

850tサイズの成形機

機種:EC850SXⅢ-78A、メーカー:芝浦機械、電動機

EC850SXⅢ-78Aの写真

成形品サイズ 500×500㎜・300×800㎜(PP/コールドランナー)
600×600㎜・300×1,150㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~2,400g(量産の場合)・~3,100g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC(量産対応可能)
PA6+G30%(トライアル・小ロットは対応可能)
ダイバーサイズ 1,320×1,320㎜
最大型厚 1,100㎜
射出容量 3,980g
取出し機 5軸サーボ対応
保有工場 株式会社関東製作所 浜松工場

 

機種:EC850SXⅢ-78A、メーカー:芝浦機械、電動機

EC850SXⅢ-78A

成形品サイズ 500×500㎜・300×800㎜(PP/コールドランナー)
600×600㎜・300×1,150㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~2,400g(量産の場合)・~3,100g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC、PA6+G30%など
ダイバーサイズ 1,320×1,320㎜
最大型厚 1,300㎜
射出容量 3,980g
取出し機 3軸サーボ対応 スクリュー耐摩耗仕様
保有工場 株式会社関東製作所 福岡工場(2021年11月稼働予定)

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、A2サイズ程度まで対応可能です。
但し、A2サイズ程のトレーを作る場合は、ホットランナー仕様となります。

 

650tサイズの成形機

機種:J650EL3-3100H、メーカー:JSW、電動機

J650EL3-3100Hの写真

成形品サイズ 430×430㎜・300×620㎜(PP/コールドランナー)
510×510㎜・300×820㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~1,650g(量産の場合)・~2,200g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC(量産対応可能)
PA6+G30%(トライアル・小ロットは対応可能)
ダイバーサイズ 1,060×960㎜
最大型厚 900㎜
射出容量 2,783g
取出し機 なし
保有工場 株式会社関東製作所 岐阜工場

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、B3サイズ程度まで対応可能です。
但し、B3サイズ程のトレーを作る場合は、ホットランナー仕様となります。

 

450tサイズの成形機

機種:J450ADS-1400、メーカー:JSW、電動機

J450ADS-1400の写真

成形品サイズ 360×360㎜・200×650㎜(PP/コールドランナー)
420×420㎜・200×950㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~900g(量産の場合)・~1,200g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC(量産対応可能)
PA6+G30%(トライアル・小ロットは対応可能)
ダイバーサイズ 900×810㎜
最大型厚 900㎜
射出容量 1,513g
取出し機 3軸サーボ対応
保有工場 株式会社関東製作所 浜松工場

 

機種:EC450SXⅢ-36A、メーカー:芝浦機械、電動機

EC450SXⅢ-36A

成形品サイズ 500×500㎜・300×800㎜(PP/コールドランナー)
600×600㎜・300×1,150㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~1,000g(量産の場合)・~1,380g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC、PA6+G30%など
ダイバーサイズ 1,230×1,160㎜
最大型厚 1200㎜
射出容量 1,730g
取出し機 5軸サーボ対応 スクリュー耐摩耗仕様
保有工場 株式会社関東製作所 福岡工場(2021年11月稼働予定)

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、A4サイズ程度まで対応可能です。

 

180tサイズの成形機

機種:J180AD-300H、メーカー:JSW、電動機

J180AD-300Hの写真

成形品サイズ 230×230㎜・100×520㎜(PP/コールドランナー)
270×270㎜・100×720㎜(PP/ホットランナー)
製品重量 ~163g(量産の場合)・~218g(トライアルの場合)
材料 汎用PP・ABS・PC+ABS・PC(量産対応可能)
PA6+G30%(トライアル・小ロットは対応可能)
ダイバーサイズ 560×510㎜
最大型厚 500㎜
射出容量 273g
取出し機 なし
保有工場 株式会社関東製作所 岐阜工場

※トレーなどのプラスチック製品で例えると、A5サイズ程度まで対応可能です。

 

金型製作から製品完成まで一貫対応 関東製作所グループ

実際には、製品の形状や厚み・使用する材料など複合的な要素によって成形機を選定します。
成形メーカーによって対応できる素材に限りがあったり、取り出し機の有無で生産性が大きく変わるので、量産の際には取り出し機があるか確認したりと、注視すべき箇所は多数あります。

また、同じton数の成形機であるからといって金型の移管が簡単に行えるわけではなく、前述したように材料が対応できるか、他にもダイバーサイズに合うかなども検討しなければいけないのです。

 

浜松工場の射出成形現場の写真

我々関東製作所グループ保有の成形機を紹介しましたが、国内外の協力メーカーを含めると、さらに多種多様なサイズ・材料の製品に対応できます。
完成品の輸送コストも考え、納品先からなるべく近くの成形メーカーを選定し、対応が可能です。

金型から製品の完成まで一貫対応できる当社だからこその細かい気配りで、製品開発をスムーズにサポートします。

180t~1,800tクラスの成形機を各種取り揃える当社では、量産だけでなく1個からの小ロットにも対応しております。
小物~大物まで幅広く対応致しますので、お気軽にお問合せ下さい。

> 射出成形で小ロット生産が可能な㈱関東製作所グループの環境とは? 成形条件と費用の関係を知る

 

【射出成形ソリューションサイト】
> 小ロット・試作金型製作・コストダウン提案の[射出成形ラボ]

射出成型ラボは、小ロット・特殊品・試作品の設計から後加工まで一貫して対応可能です。ソリューションやコストダウンの提案も行っています。

 

【コーポレートサイト】
> 株式会社関東製作所ホームページ

関東製作所は金型の設計製作から試作・小ロット~量産の成形品の生産、専用加工機の設計製作、部品の調達まで、生産技術代行サービスを致します。
関東・東海・九州・インドネシアからお客様に合わせたベストなソリューションを提案致します。