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樹脂成形の中でも比較的ニッチな『ブロー成形』。さらに枝分かれした特殊なブロー方法を紹介

ブロー成形の写真

皆さん、身の回りのプラスチック製品を見て、このよう会話をしたことはありませんか?

以前はガラスでできていたけど、今はプラスチックに変わったよね!」とか
今はプラスチックが当たり前だけど、昔は金属でできてたんだよ!」とか・・・

この様に色々な物がプラスチックに移り変わっていき、私たちの生活は大変便利になりました。

私たちの生活に最も身近で、プラスチックに移り変わった物と言えば『PETボトル』ではないでしょうか?見ない日が無いくらいですよね。
かつてはコンビニやスーパーで手にする飲料水はたいてい『缶』が主流だったかと思います。今ではその多くが『PETボトル』に変わっていますよね。キャップができるという利便性により、多くの場面で重宝され、広がったと考えられています。

色々な種類のブロー成形をご紹介

このPETボトル、「中空になったプラスチック製品」なのでブロー成形で出来ているのは想像できますね。厳密には「延伸ブロー成形」という工法です。因みに、弊社関東製作所が取り扱っている金型は「押し出しブロー成形」用の金型になります。

ペットボトルのイメージ写真

 

ブロー成形にはこの他にも、「射出ブロー成形」「多層ブロー成形」「3次元ブロー成形」といった工法があり、同じブロー成形ではありますが成形工程が全然違っていたり、それぞれ得意な形状が異なっていたりします。
今回は色々な種類のブロー成形についてご紹介いたします。

 

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射出成形した後にブロー成形?『射出ブロー成形』

正確な表現をすると「射出成形した後、ブロー成形する」という工法です。最終的にはブロー成形するので、金型にパリソンを入れて成形を行います。このパリソンを射出成形するという工法です。

 

射出ブロー成形の説明図

 

射出ブロー成形の特徴は押し出しブロー成形と比べ、寸法精度の高さや微細な意匠面の再現性に優れています。成形後のバリがとても少なく、バリ処理工程が少ない為、量産性に優れていると言えるでしょう。
ヤクルトの入れ物が射出ブロー成形である事は有名な話なんですよ。

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パリソンを伸ばしながらブロー?『延伸ブロー成形』

前述したPETボトルに用いられる工法です。工程としては射出ブロー成形とよく似ています。
まず射出成形で有底パリソンを成形します。そして有底パリソンをブロー成形するのですが、その前に1工程が入ります。それが「延伸」という工程です。

延伸とは文字通り「伸ばす」という事です。
ブロー成形機に有底パリソンをセットし、熱を加えます。成形温度に到達したら、ロッドでパリソンを垂直方向に伸ばしていきます。同時にブローを行い、水平方向にも伸ばしていきます。

延伸ブロー成形の説明図

このように樹脂を垂直水平工法に均等に伸ばしていくことで、透明性、衝撃強度、剛性、ガスバリア性が向上します。PETボトル、医療用容器、化粧用容器など、私たちの生活に欠かせない容器に使用されている工法なんですね。

 

硬質部分と軟質部分を一体成形?『3次元ブロー成形』

押し出しブロー成形の応用編といったイメージです。
パイプの成形でS字形状、湾曲形状、ジャバラ形状のような複雑な形状を成形するにはこの工法が最適なのではないでしょうか。
一番の特徴は製品の部位によって、硬質部分と軟質部分を一体で成形ができる事です。ジャバラ部分は軟質、その他の部分は硬質といった製品にはもってこいです。

基本的な考えは押し出しブロー成形と同じなので、ガス抜き用には小径の穴をあけます。成形時間は一般的なブロー成形よりは4割増し程かかります。ただバリが無く、カットする部分も少ない為、後工程の作業時間は少ないでしょう。

 

3次元ブローの成形工程に関しては、NCネットワーク様が運営されているYOUTUBEに大変わかりやすい動画で紹介されていますので、ぜひ参考にされてはいかがでしょうか。

> 3次元ブロー成形の成形工程をYOUTUBE動画で見る(EMIDAS MOVIE / エミダスムービーチャンネル)

 

別素材のパリソンを重ねて成形?『多層ブロー成形』

皆さん、重ね着はしますか?汗を吸収するためのインナーを着て、体温を下げないようにトレーナーを着て、風を通さないようにウィンドブレーカーを着る。このように機能別に洋服を選び、重ねて着ることがあると思います。

多層ブロー成形とは重ね着と同様に、複数の違う種類の樹脂を重ねて成形する事により、多機能な製品を作り出せます。
代表的な製品は、マヨネーズのような食料品の容器や、ガソリンタンクがそうです。

キューピーマヨネーズの容器(手のひらサイズ)

食料品の容器であれば、酸化を防ぐための素材が積層されています。一般的なプラスチックの材料は酸素の透過性が高い樹脂を使用している為、食料品の劣化を防ぐことができません。

そこで、酸素の透過性の低い樹脂を間に挟み込むことによって、保存性を高める事ができます。例えば食料品に触れる内側は油分に強い樹脂真ん中には酸素の透過性の低い樹脂外側は水に強い樹脂など、機能別に樹脂を積層できるのはブロー成形ならではの特徴ですね!

 

多層ブローの説明イラスト

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
技術の向上により、プラスチックの機能もどんどん上がっています。

・プラスチック本来の性質を活かして、成形方法で機能を上げる方法
・成形方法を活かしてプラスチックの機能を上げる方法

樹脂はまさに変幻自在の素材ですね。ここに挙げた4つの工法はブロー成形だからこそ成しえた品質や、機能であると言えます。

私たち関東製作所はプラスチック製品のベストパートナーとして、様々なソリューションを提案いたします。プラスチック開発にお困りの点がございましたら、気軽にお声がけください。

 

>【ブロー成形と射出成形の金型比較#01】成形時における『熱のコントロール』の重要性を学ぶ

>【ブロー成形と射出成形の金型比較#02】成形時における『圧力』の視点から金型構造を学ぶ

> 【ブロー成形と射出成形の金型比較#03】 成形品の『意匠面の美しさ』から金型構造を学ぶ

 

【射出成形ソリューションサイト】
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