牧野フライスV80S、V90Sを同時導入!金型製造の品質向上と大型部品の5軸加工が可能に!

牧野フライスV80S、V90S

今年2月に関東グループ/中村精工株式会社に、最新の5軸加工機、牧野フライス製作所製 V80SV90Sが各1台導入されました。
今回はそのV80S、V90Sの特徴などをご紹介させて頂きます。

 

牧野フライス製作所ってどんな工作機械メーカー?

『牧野フライス製作所』のウェブサイトトップページの画像

↑画像は『牧野フライス製作所』のウェブサイトトップページの画像

 

株式会社牧野フライス製作所は、1937年創業の東京都目黒区に本社を置く、マシニングセンタやフライス盤などの製造販売を行う大手工作機械メーカーです。グラファイト専用加工機、型彫り/ワイヤーカット放電加工機をラインナップに揃えおり、「金型と共に成長してきた工作機械メーカー」と言っても良いのではないでしょうか?

近年は5軸加工機の開発に力を入れ、以前ご紹介した、3種の構造別5軸加工機すべてをラインナップしています。

> 5軸加工機の構造別3種を紹介 「回転傾斜テーブル型」「傾斜ヘッド回転テーブル型」「回転傾斜ヘッド型」

 

5軸加工機V80S、V90Sの特徴

V80S・V90Sは、牧野フライス製作所の大ヒット商品となった3軸加工機“Vシリーズ”をベースに、新開発のA軸(傾斜)/C軸(回転)を主軸に追加した最新の5軸加工機です。
Vシリーズで好評であったスピード、加工精度はそのままに、5軸加工のメリットを追加した大型マシニングセンタとなります。

牧野フライス-V80S

↑画像は中村精工所有のV80S

 

牧野フライス-V90S

↑画像は中村精工所有のV90S

 

V80S、V90Sのスペックデータ

シリーズ V80S V90S
軸移動量(XYZ軸) 1300×1000×600㎜ 2000×1300×800mm
軸移動量(A,C軸) ±30°,±60° ±30°,±60°
工作物最大寸法 1500×1200×600㎜ 2200×1500×700mm
工作物許容質量 2500kg 5000kg
主軸回転速度 200~20000min-1 200~20000min-1
切削送り速度 40m/min 40m/min

 

無限回転主軸

従来、同時5軸加工は「回転傾斜テーブル型」の工作機でしか対応できず、その機械構造からワーク重量には制限がありました(最大1200kg程度)。

5軸加工機V80S、V90Sは「回転傾斜ヘッド型」ですが、±30°の円錐内でヘッドは無限に回転することが可能です。
これによって大型工作物でも同時5軸加工が可能となりまた。特にV90Sは最大ワーク重量5000kgまで対応いたします。

ヘッドに角度がついてないV90S内写真

↑ヘッドに角度をつけてない状態

 

ヘッドに角度が30°ついているV90S内写真

↑ヘッドに30°角度をつけている状態

更にHSK-A63を搭載した高速20000m回転主軸は、回転時の振動を最小限にし、加工面の質と工具寿命を向上します。主軸のノーズもΦ165㎜と非常にスリムで、ワークへの接近性にも優れ、加工可能範囲を広げています。

 

Y軸の移動量が大きい=懐が深い

プラスチック製造用の金型は射出成形機に取り付けますが、ダイプレートといわれる成形機側の取付板はほぼ正方形です。
これにより金型のワークサイズは、一般的な工作物よりも正方形に近くなりやすく、それを削る工作機にはY軸の移動量が求められます。

牧野フライス製作所の機械はY軸の移動量が大きい=“懐が深い“という特徴がります。

V80SのXY軸移動量は1300㎜×1000㎜となっていますが、通常他社の工作機械ではY軸移動量が1000mを超す工作機械を探すと、X軸移動量はほぼ2000m以上となります。
機械のコスト、設置スペースの関係からも、工作物のXYの寸法比率と、工作機械のXY移動量比率は近い方が望ましいです。

牧野フライス製作所のマシニングセンタはY軸の移動量が大きい=懐が深いため、多くの金型メーカーが好んで使用してきました。

Y軸の移動量の様子写真-加工機テーブルが奥の状態

↑Y軸の移動量の様子 “加工機テーブルが奥の状態”

 

Y軸の移動量の様子 加工機テーブルが手前の状態

↑Y軸の移動量の様子 “加工機テーブルが手前の状態”

 

金型製造、部品加工その両事業を支える5軸加工機として

日本で最初のNCフライス盤やマシニングセンタの国産第1号機を開発したのは牧野フライス製作所です。その後も型彫り・ワイヤーカット放電加工機などを販売し、日本の金型と共に歩んできたと思っております。

近年では工作機械の精度、使いやすさ、品質が、他の産業でも認められ、航空機産業向けのMAGシリーズや、部品加工産業向けのAシリーズなどを販売しています。

中村精工株式会社工場内写真01

中村精工株式会社工場内写真02

 

関東グループ/中村精工は、プラスチック射出成形金型の設計、製造で事業を開始し、現在は小ロッドを中心とした量産成形、並びに部品・金属加工の3事業を営んでおります。

今回導入したV80S、V90Sは金型製造のスピードアップと品質向上はもちろんのこと、今まで対応できなかった大型部品の5軸加工を可能にしました。

 

私達も牧野フライス製作所のように、金型製造で培った切削ノウハウとVE・VA提案力等を活かして、部品加工・金属加工の分野でも皆様のお役に立ちたいと、お客様にベストな部品をご提供することをこれからも目指してこれからも努力して参ります。

 

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